箱根の中腹に位置するうちの畑は、花粉シーズンになると、山から砂埃かしら?と見間違えるほどの花粉が春の強い風に煽られて舞ってきます。写真は2019年3月に撮影した明神ヶ岳方面のものです。横浜に住んでいた頃は、こんな光景はテレビでしか見たことがなかったので本当に驚いたものです。
私は幸運にも花粉症の症状はほとんどなく、マスクもあまり必要ありません。しかし、我がオットは、知る人ぞ知る重症花粉症です。花粉シーズンには、ボックスティッシュが1日1箱ずつなくなり、外出先でポケットティッシュがなくなるとものすごくオロオロします。鼻がなくなっちゃうんじゃないかと心配するくらい鼻をかみます。本当に気の毒です。
そんなオットが、箱根山麓の畑を借りて大丈夫なのだろうか?と内心思っていましたが、やっぱりひどい事になりました。2018年の3月〜5月の終わりまで、それはそれはもう野良作業にならないほど酷いものでした。鍬を10回振りおろすごとにマスクをはずして鼻をかむという有様。しかも、往復2時間の距離を自転車で通っていたので、大量の花粉が体にくっついていたのかなと思います。野良作業を終えても、午後はだるくて寝込むことが多く、でも薬にはなるべく頼りたくないようで、花粉に効果的だと言うエルダーフラワーのハーブティーをがぶ飲みしていましたが、効果はあまり見られませんでした。
そんなオットは、花粉症を治したい一心で、花粉症やアレルギーに関すること、免疫機能や腸内環境、食事に関する本を読み漁っていました。そこでとうとうたどり着いたのが「マスク+ワセリン」です。へ?たったそれだけ?あんなに本を読み漁っていたのに?そんなの効果あるの?と、信じられなかったのですが、これが効果テキメンだったのです。
翌年2019年の花粉シーズンをどうやって乗り切ったかというと、市販の使い捨てマスクの外側にワセリンをうっすら塗り広げ、ついでに目と鼻の周りにもうっすらワセリンを塗ったら、なんとまあピタッと花粉症の症状が止んだのです!えー?これだけ?今までの苦しみは何だったの?!でした。
要するに、体内に花粉が入らない状況を作ることが重要で、それをベタベタしたワセリンを塗って、花粉自体をワセリンに付着させて、体内に入るのをブロックするということでした。「花粉症、マスク、ワセリン」でググるとたくさん出てくるので参考にしてみてください。ただ、塗りすぎるとテカリが目立って怪しく見えるので、気をつけたいところです。(笑)
ワセリンにもいろいろな種類があるみたいなので、ご自分の判断で選んでくださいね。参考までに、ワセリンには、純度の低い順に「白色ワセリン」「プロペト」「サンホワイト」の3種類があるそうです。一番純度が高い「サンホワイト」は、主に美容で使うワセリンですが、オーバースペックなので保険適用がなく価格が高いそうです。「白色ワセリン」は薬局で普通に売っているものです。「プロペト」はネットで購入するのが早いかもしれません。ちなみにオットは「白色ワセリン」を塗っていました。
しかし、新型コロナウイルスの影響で使い捨てマスクが不足している今、これから花粉シーズンに向かい、大変な思いをされる方が多いのではないでしょうか?布マスクでも同じようにワセリンを塗って効果があるのかは分かりません。布マスクを作って、オットで人体実験をしてみようかしら?
余談ですが、マスク用のゴムも不足しているらしいですよね。いろいろな生産を海外に依存しすぎると、あっという間に物が手に入らなくなる時代ですね。個人的には、なるべく自分で野菜などを作ったりして、お金だけに頼らないで生きられる部分を少しでも増やして、非常事態に備えたいところです。東日本大震災の後も同じように思ったのを思い出しました。